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尚之助の新事実がわかった『川崎尚之助と八重』読了

川崎尚之助と八重―一途に生きた男の生涯

川崎尚之助と八重―一途に生きた男の生涯

※ドラマのネタバレにも通じますので、ネタバレを避けたい方は
こちらへターン!w
俺の尚之助が薄幸すぎる - 部屋でひとりPCに向かっているなう。


『川崎尚之助と八重』は、川崎尚之助について最も詳しい唯一の本です。

2013年度の大河ドラマの主人公が「新島八重」に決まったと発表された頃のこと。
新島八重についての調査をしていた著者のあさくらゆうさんが、
並行して川崎尚之助のことについて調べ始めたところ、これまでの川崎尚之助の
イメージが覆るような事実がわかったのです。

奥付を見たらもう2刷になっていて、この手の本にしては比較的売れてるであろう
こと、それだけ人々の関心も高いことが伺えました。


さて、川崎尚之助はこれまで、今回の大河ドラマのように、メディア等で
大きく取り上げられるようなことはなく、新島八重と関連して紹介される時は、
新島八重の最初の夫」であり、「会津藩が解体された時の混乱に乗じて逃亡した」とも
書かれていて「大変な時に八重を置き去りにして逃げた男」という描写が
あったわけです。

しかし、そうではなかった。
この本の副題「一途に生きた男の生涯」とあるように、
こちらが見ていられなくなるほど、人々の生活を助けるために奔走し、
最期は罪をかぶって亡くなっていった不遇の人だったのです。

この本は尚之助の真実の生涯が発見された新事実とつなぎ合わされ、
一人の不遇だった人物の名誉を挽回することになった
画期的な本と言えます。


ドラマではこれらの事実をどう描写するのか、
どこまで細かく尚之助のことをやるのかはわからないけど、
どんな展開であれ、絶対号泣しそう……。

ふと思ったのだけれど、川崎尚之助が幸せに暮らしていた時間というのは、
もしかすると、覚馬と出会って山本家に居候し、会津戦争が始まる直前までの
およそ10年の間のこと。


晩年の八重が尚之助については一切語らなかったという理由が
個人的には解せず、嫌で語らなかったのか、新島襄への配慮だったのか。
どちらかというと、後者ではないかという気がしてきました。


人生のたった10年間しか平和に暮らせなかったなんて。
尚之助、本当に薄幸すぎる人……。

それにしても、ドラマが始まるというタイミングで、川崎尚之助の汚名が返上されて
子孫の方も、ほっとしたのではないでしょうか。
先祖の悪い評判というのは、気持ちの良い物ではないでしょうから。

悲しい最期だったけれど、この本のおかげで、会津の人のために
最後まで働いた立派な人であったことがよくわかりました。