部屋でひとりPCに向かっているなう。

Twitterで吐き出しきれないことをこちらに出したりしてます。保育園の待機児童問題など。

シナリオスクールに半年通ってみた

超久々のブログ。今どき「超◯◯」なんて言葉遣いは大学生もしていないようだ。その代わり「ンゴ」は使うのか。
そんな女子大生嫌だ。そんなことはどうでもいい。

掲題の通り思い立って4月から某シナリオ教室に通ってました。そして9月で終了です。
通っていた半年間、さまざまな脚本家の方から話を聞くことができたし、楽しい半年間でもあったので、どんな内容だったかをまとめてみます。
10月からシナリオスクールに通いたいと思う人の参考になればと思います。なお、具体的なスクール名には言及しませんが、スクール選びをしている人や通ったことがある人ならなんとなくわかると思います。

動機

個人的なことなので読み飛ばしてもらっていいのですが、そもそも何で通おうと思ったかというと創作がやりたい、創作をやるなら好きなTVドラマの脚本が書けるようになりたいと思ったことからでした。何年も前から気持ちはあったのですがなかなか都合がつかずペンディングにしていたのでした。

スクール選び

自分の必要最低条件としては「現場を知っているプロの脚本家から教わりたい」ということでした。すると、自ずと「六本木」と「赤坂」と「麹町」の3つに絞られます。あとは渋谷の「映画美学校」にも脚本コースがあります。
基本的には好みと予算で選べばいいと思いますが、できるだけ説明会や見学に行って雰囲気を確かめることをオススメします。
学費を振り込んだあとに「何となくこの空気、ダメだわ……」と感じてしまったら大変です。個人的には妙な馴れ合いの雰囲気がありそうな教室は
嫌だなと思っていたので避けました(妙な馴れ合い=例えば「講義後必ず飲み会」とか。飲み会しに行ってるわけじゃないし、夜遅くなるのも困るし、行かないと人非人みたいな雰囲気になりがちだし)。
講義時間、講師陣、職場や自宅からの所要時間などから優先順位を考えましょう。

講義

座学とプロット・シナリオを担当講師に見てもらう添削授業の二本立てになります。特に講師に見てもらう機会は半年で4回しかなかったので、課題提出ができず読んでもらえないということだけは避けるようにしました。
あと、持論として「誰かに見てもらわないと文章はうまくならない」というのがあるので〆切は守って提出しました。〆切を過ぎたものは読んでもらえないのが前提です。ちなみに、脚本家の先生方やTV局のプロデューサーから「シナリオは〆切厳守」という言葉を何回か聞きました。まあ当たり前ですね。
座学については前半の2ヶ月程度は「原稿の書き方」「ストーリーの組み立て」など基礎的な内容で、後半はラジオドラマや漫画原作の書き方などジャンルに応じた各論でした。

講義の印象

脚本家の先生方は「先生」ですが、教えることに関してプロというわけではありません。中には大学などで講義を持っている先生もおられますが少数です。
なので、あまり話が整然としていないということもよくありました。理論ではなく経験で話しているというわけです。しかしひとつ言えることは、どなたの講義もシナリオを書くにあたって大切なことを余すことなく伝えようという気持ちが伝わってくるものでした。
講義をぼんやり聞いている人もいますが、特に初めのうちはメモをしっかり取るべきです。
録音についてはスクールに確認しましょう。私が行っていたところでは禁止でした。

添削講義

課題が出され、〆切までに提出するよう言われます。その課題は講義の先生とは別に担当講師が決められ、その方が読んで講評していただきました。
先生は丁寧にプロットを読んで改善点などを指摘してくれました。期待どおりの講義だったと思っています。

生徒について

学生から社会人まで。まさに老若男女の集まる教室でした。初めのうちは満員だった教室も、しばらくするとだいぶ出席率が低くなり、全体の3分の1くらいまで減ったのではないでしょうか。
勉強をやめたという人、仕事の都合がつかなくてどうしてもという人もいるでしょうし、逆にもうコンクールのシナリオを書き始めているという人も。実際、すでにコンクールに応募している人もいました。なので、この手の教室は来なくなったからといってやる気をなくしたとは限らないのだとあらためて思いました。

講義を受け始めたら

以下は実際に入学したら、最低限これだけはやっておきたいと思うことについてです。

書いていないと、講義が実にならなくなってくる

最初の段階は恐らく、誰もがプロットを書いてくるよう求められます。プロットとは、平たく言えばシナリオにする前の筋書き文のことで、あらすじよりもストーリーをより詳しめに書きます。
前段階の下書きみたいなもんでしょ、と思ったら大間違いで、これがしっかりしていないとシナリオなんて一行も書けるものではないと実感しています。
よって、少しでもシナリオ執筆に足を突っ込んでいないと講義を聞いていても何も実感できなくなります。
初めからうまく書ける人なんて一部の例外を除いてほとんどいないので、遠慮なく書いていくべきでしょう。

古い映画やドラマは見ておくべき

基本中の基本。黒澤映画や古典的な映画から得るものはたくさんあります。
あらためて『ローマの休日』を観たら、とにかく自分の中でヒットしまくって、3回も繰り返し観てしまいました。

ちなみに講師の脚本家の先生方から出てくる名前は「山田太一」「倉本聰」がかなり多かったです。某テレビ局プロデューサーは古沢良太さん推しでした。

外部セミナー

スクール以外のセミナーにも参加。スクールで講義している先生の話も役立ちましたが、さらに「売れっ子の思考」がわかったような気がします。

幸運なことに、6月・7月に人気脚本家が出席するセミナーやトークショーがあったので積極的に参加しました。
6月に行われたNHKドラマ大賞のセミナーは古沢良太さん、西田征史さんがゲスト。また、早稲田大学演劇博物館のイベントとして坂元裕二さん・是枝裕和監督が語るトークショーが開催されるという豊作ぶりでした。

それにしても古沢良太さんはヤバかった。何がヤバいかというと完全に天才気質なんだってことがビンビン伝わってくる発言連発でした。中でも印象深いものを挙げてみます。()は自分の心の声です。

テレビ朝日シナリオ大賞への応募作「アシ!」は自分のすべてを突っ込んだ(新人が書いたとは思えないシナリオでしたね……)
・『リーガル・ハイ』を書いている間、裁判所の傍聴には1回も行ってない(は!?!?!???!?)
・「セリフはセンスです」(センスない人はどうしたら)
・「自分の大事にしているものを全力で投げよう。書けなかったらやめてしまえばいい」(ここで会場内が絶対零度に※個人の感想です)

視聴者に向けて何か話す機会すらない(4年位前の「情熱大陸」くらい?)人が脚本家として脚本家になろうとしている人たちの前で話す内容というのは非常に稀なことなので、どんな思考方法でシナリオを書いているのかがわかってよかったです。天才すぎて参考にならないとまで思いました。

というわけで

シナリオスクールはプロの話を聞く機会を得ており、かつ添削してもらえるという機会なので、とにかく添削の機会は逃さないようにする。
これに尽きる気がしました。

今後

まだ決まっていません。
小さな変化があったのは、ドラマ感想スレをまったく読まなくなりました。批判して評論しているだけのうちは素人と同じで、ドラマの構成や設定、なぜこういう展開にしたのかなど、シナリオがどう構築されているかという視点でドラマを見るようになったので、感情的な批判が不要になったからです。いや、嘘ですけど。
「まさつぐうあああああああ」とか実況してますし。
あるドラマについて「なんでこうしないんだろう。脚本家ダメだわ」とか書かれてることがよくありますが、実際「制約されたためにどうしてもできなかった」ということが地上波ではけっこうあるようです。

本をオススメしておきます

結婚できない男』などのヒット作を生み出している脚本家、尾崎将也先生の本。どのようにドラマは作られるのか、脚本家になる方法がわかります。
よくあるマニュアル的なものではなく実際のことが書かれていると思いましたし、スクールを修了した今、説得力を増しています。やさしい筆致の読みやすい文章なのでドラマ制作の裏側を知りたい人にも。

3年でプロになれる脚本術

3年でプロになれる脚本術